私は、10年程高校で家庭科の講師をしていましたが、この3月で、退職しました。その学校に雇用が無くなったこともありますが、それよりすこしじっくりやってみたいことがありましたので、時間的な束縛を無くすことにしました。
家庭科を取ってみても、美術とまったく同じです。 高校に、男子も家庭科を学んだ方が良いと、10数年前、必修になったのは、格別な判断であったと思いますが、それにきちんと現場の家庭科の教師が応えられなかったのかも知れませんが、4単位が2単位に、また、必修も選択へと、どんどん急速に削られつつあります。 自省から、教師が要請に応えられなかったからと書きましたが、それだけではなく、なにか教育が痩せているように思えてなりません。 ここ数年は、ジェンダー教育にも、好ましくないというような風潮がいろいろ回ってきました。男女で一緒に家庭科を学ぶと言うことは、ジェンダーを基礎としていると思いますし、それは時代的にも望まれる形ですし、生徒にも自然に受け入れられました。 いま、何か、教育が歪んでいるような気がします。 中学で、扶桑社の教科書が普及していますし、いま、教育の大きな曲がり角ではないでしょうか。 私は、教育は、知識ではないと思います。情操教育、人間を豊かにするのが教育で、美術の時間が削られることは大いに問題だと思います。 村井さくら もと家庭科講師 神奈川県
by zoukeidaiji
| 2005-12-01 10:10
| 中学校
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